ホソバオケラ

学名:Atractylodes lancea  

ホソバオケラ(細葉朮)[別名:ソウジュツ] キク科オケラ属

中国華中東部の草原・森林・茂み・岩の裂け目などに生育する多年草で中国では薬草として広く栽培もされる。

丈は15-100cm。根茎は太く、水平又は斜上する。茎は単生又は叢生し、不分枝又は先で少数分枝し、ほぼ無毛。葉は卵状披針形または狭披針形で革質、先端は尖り、縁にも尖った鋸歯がある。根生葉は花時に枯れる。下部と中部の茎葉は葉柄があるが、下部の茎葉はときにほぼ無柄になる。葉柄は長さ0.5-8㎝。葉身は長さ8-12㎝、幅5-8㎝、分裂せずまたは殆ど基部まで3-9個に羽状分裂し、羽片は分裂せず又はときに基部近くで少数の刺のある裂片を持つ。裂片は、狭楕円形~倒披針形~倒卵形、長さ3-9㎝、幅2-6㎝、基部は楔形、先は短い尖鋭形~円形。上部の茎葉は似ているが、小さい。雌雄異株。初秋、花茎をだして、白色の頭花を咲かせる。外側の苞葉は少数で葉状。内側の苞葉は多数で、I形、小さくなるかまたは櫛状に付き、羽状の刺があって突き出るが、総苞を完全には隠さない。総苞は鐘形、径1-1.5㎝。総苞片は多数あり、覆瓦状、縁にクモ毛があり、先は円形~鈍形、外総苞片は卵形、長さ3-6㎜、幅1-3㎜、中総苞片は次第に長くなり、最も内側の総苞片は楕円形~線形、長さ11-12㎜、幅2-4㎜。花冠は管状花のみからなり、白色又は帯黄色、長さ0.9-1.2㎝。
花期は9-10月。
果実は痩果で、倒卵形長さ約5㎜、白色の毛がある。冠毛は褐色~汚白色、長さ7-9㎜。

※ 江戸時代の享保年間(1716-1736)ころに薬用として渡来される。特に佐渡島で多く栽培されており、サドオケラ(佐渡蒼朮)とも呼ばれる。
 別名のソウジュツ(蒼朮)は、生薬名で本種またはシナオケラ Atractylodes chinensis の根茎。
 中枢抑制、胆汁分泌促進、抗消化性潰瘍作用などがあり、平胃散や消風散などの漢方方剤に使われる。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (蕾、植栽)
撮影者:MOMO