学名:Lilium x formolongo
シンテッポウユリ(新鉄砲百合) ユリ科ユリ属台湾原産の葉の細いタカサゴユリと、鹿児島県や沖縄県に自生する葉の幅広のテッポウユリの交配種で、路傍・道路の法面・荒地などで、日照の良い場所に生育する多年草。
花茎の丈は30-200cm。地下に径5cmほどになる球形~広卵形の鱗茎(球根)があり、鱗茎の破片などからも栄養繁殖する。葉は互生する単葉で密に付き、長さ9~13㎝、幅0.3-0.7cmほどの線形~狭披針形で全縁、表裏とも無毛。初夏~秋、茎の先端に総状花序を出し、1-数個の花が横向き~やや上向きに付ける。花被は長さ15-20cmの筒状漏斗形で白色、斑点はなく、花被片は先が大きく開いて反り返り径10-20cmになる。花被片の外側の中肋には、赤紫色の線状の斑があるものとないものがある。匂いは交配母種のタカサゴユリより弱い。花被片の外側の中肋には、赤紫色の線状の斑があるものとないものがある。雄蕊の葯は、個体により赤褐色と黄色のものがある。
花期は、7-11月。
果実は蒴果は長さ7-9㎝、直立し、多数の種子が入り、熟すと上部が3裂開し、種子を落とす。種子は黄金色・扁平・長さ約8.5㎜、周囲に幅の広い翼が付き、非常に軽く、風で飛ぶ。
※ 1928年頃から長野県で作出が逸出して野生化したものとされ、園芸種として再交配して改良を重ねられたり、自然交配もあるため、特に花被片外面の紫斑の濃いタイプのシンテッポウユリと「本物」のタカサゴユリとは外部形態での区別は非常に困難になっている。またテッポウユリなどを何度も交配するなど、園芸種として改良を重ねられているため、更に目視での識別を難しくしている。
シンテッポウユリは、播種後8~10ヶ月で開花して増殖するが、他のユリの仲間は発芽から数年は必要なため、種子繁殖力が強い。外来種として扱われており、地域によっては在来種のユリとの交雑が危惧されることから、環境省の「生態系被害防止外来種リスト」で「その他の総合対策外来種」とされている。
主写真撮影日:2013-08-15 撮影地:神奈川県相模原市南区(植栽)
撮影者:MOMO