アゼスゲ

学名:Carex thunbergii var. thunbergii  

アゼスゲ(畔菅) カヤツリグサ科スゲ属アゼスゲ節

北海道・本州の、低地の田の畔、河畔などに生育する多年草。

丈は30-50cm。茎は疎らに叢生し、3稜形で、ざらつく。細長い根茎があり、群生する。葉は幅1.5-4㎜。葉は乾くと僅かに内側に曲がる。茎の先に3-5個の小穂が直立して付く。上部の茶色は雄小穂、黄緑色に見える側小穂が雌小穂。雌小穂の上部に小さな雄小穂が付くこともある。雌小穂は長さ1.5-5㎝の円柱形。果胞は緑色で表面に細粒点がある。鱗片は暗紫色で、長さの変化が多い。
花期は4-6月。
果胞は長さ3-3.5mm、楕円形で嘴は短く、口部は平切形。果実は、ほぼ円形で、柱頭は2岐。

※ 名は田の畔に多いことから。

[近縁種]
 ヌマアゼスゲ:Carex micrantha
        分布は本州。
        葉の縁は乾くと外側に曲がる。果胞に殆ど嘴が無い。


主写真撮影日:2013-04-27   撮影地:東京都町田市 薬師池公園内の萬葉植物苑
撮影者:MOMO