サガミラン

学名:Cymbidium nipponicum  

サガミラン(相模蘭)[別名:サガミランモドキ] ラン科シュンラン属

主として関東地方の広葉樹林や古い二次林に生育する菌従属栄養植物。

丈は10-15cm。根茎は白色の多肉質で長く、地中で分枝し、鱗片がある。花茎に長さ0.6-1.3cmの緑色の鱗片があり、普通葉はない。花茎は緑色で直立し、径3cmほどの花を1-3個付ける。7月に咲き、9月にも再び花茎を伸ばし花をつけることが多い。苞は膜質で、広披針状3角形で鋭頭。萼片は緑白色、披針状広線形、花弁は白色、長卵形。唇弁は白色、広卵形でごく浅く3裂し2本の隆条がある。蕊柱は白色。
花期は6-10月。
果実は長楕円形の蒴果。

※ 名は分布地が、関東地方南部であることから。
 別名のサガミランモドキ、当初サガミランがマヤランの白花品と見なされていた経過があり、そのサガミランと似るが別種ということで「モドキ」とされたが、遺伝子解析の結果はマヤランとは別種と判定されたことによる。
 環境省レッドリスト、絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている。


主写真撮影日:2024-10-12   撮影地:東京都立川市 昭和記念公園
撮影者:MOMO妻