チユウキンレン

学名:Musella lasiocarpa  

チユウキンレン(地湧金蓮)[別名:チャイニーズイエローバナナ] バショウ科ムセラ属

原種は中国で。四川省・貴州省・雲南省の標高2500mまでの山地に自生し、観賞用に栽培される園芸種の落葉多年草。

丈は0.6-1.5m。根茎は水平に伸びる。偽茎は長さ60㎝以下で、基部で直径約15㎝、基部に葉鞘が宿存する。葉はバナナの葉に似る。葉の全長は30-60㎝。葉身は、長さ50㎝、幅20㎝までの狭楕円形で、革質、色は灰緑色で左右対称になり、基部は類円形、先は鋭形になる。花序は円錐形、偽茎の先に直立し長さ20-25㎝、径:20-30cm。黄色い苞葉を何枚も重ね、苞葉の間に同色の筒状の花を上向きに咲かせる。花は各苞に8-10個が付く。複合花被片は卵状長楕円形。開花期間は長く、200日を越える。
花期は5-9月。
果実は偽果で、長さは5cm以下、中に小さな種子が入る。

※ 名は、葉が無い状態で地面から金色の蓮の花が湧いてきたように見えることから。
  ムセラ属は本種のみで、苞が橙赤色~赤色となる変種var. rubribracteataがある。
  果実は無味で、食用にはならない。
  耐寒温度は−10℃程度であり、強健で栽培は容易。


主写真撮影日:2024-11-11   撮影地:東京都調布市 神代植物公園
撮影者:MOMO妻