ブリオフィルム・フェドチェンコイ

学名:Bryophyllum fedtschenkoi  

ブリオフィルム・フェドチェンコイ(Bryophyllum fedtschenkoi)[別名:コチョウノマイ] ベンケイソウ科セイロンベンケイ属

マダガスカル原産で、観賞用に栽培される多肉の多年草。

花茎の丈は30-120cm、ときに200cmに達する。 直立した茎は無毛。葉は対生し、厚く単葉または3-5小葉の羽状複葉になる。大きさは長さ5-25cm、幅2-15cmの倒卵状他円形で先端は丸く、複葉の場合は頂小葉が大きくなる。色は白い粉をまぶしたように見える緑色または黄緑色で、強い日差しや乾燥時には縁がピンクや赤に変わることがあり、無毛。縁には鋸歯があり、損傷を受けたまたは落ちた葉の鋸歯の先端からは、発芽し新しい個体が形成される。主として冬から春、花茎の先端から放射状に長さ10-25mmの小花柄を出し、鐘形の花を吊り下げる。良好な状態ではしばしば重層する。花冠は長さ18-25mmの管状で、先端は4裂して若干開き、裂片先端は丸みがあり、長さ5-8mmで、色は橙色~赤色。萼は先端が長さ4-7mmの三角形、花冠に密接し長さ10-20mm、紫色の斑点があり黄緑色。
花期は1-4月。
果実は4室、長さ約15mmの白い膜状で、一般的に古い花の部​​分の中に閉じ込められたままで、多数の細い、茶色がかった色の長さ1mm未満の種子を含む。

※ 別名のコチョウノマイは流通名。英語圏の一般名はLavender Scallopsで、葉の形と色から。
 学名は、The Plant Listに因った。シノニムのKalanchoe fedtschenkoi(カランコエ・フェドチェンコイ)も、インターンネット上では多くみられる。
  日照を好み、乾燥には強いが、高湿度には弱いので、梅雨の時期は風通しのいい場所で、雨水にできるだけ当たらないように注意する。冬は、10度以上の場所に移動させて管理する。気温が5度以下になると休眠状態となることがあり、長い休眠は枯れる要因になり、蕾も付き難くなる。


主写真撮影日:2019-03-02   撮影地:神奈川県小田原市 小田原フラワーガーデン温室 (植栽)
撮影者:MOMO