スミレウロコタケ

学名:Corticium roseocarneum  

スミレウロコタケ(菫鱗茸) コウヤクタケ科コウヤクタケ属

秋~春、広葉樹の枯木に発生し、不定形に薄く広がる白色腐朽菌。

子実体は背着生~半背着生、縁が狭く反転することもあり、柔らかい革質で、厚さ0.3-1mm。反転した際に見られる上面(背面)は、綿毛に覆われ灰白色~淡黄土色。子実層面は、平滑または疎らに疣状で乾くと割目が入る。色は新鮮時、紫褐色~淡灰紫色~灰紫色、縁周辺は淡紫色、乾くと淡茶色~淡黄褐色~黄褐色。菌糸は1菌糸型で径2-4.5μm、平滑で薄壁~厚壁、クランプがある。シスチジアは無い。樹枝状ハイフィディウムは多数あり、不斉子実層を作り、薄壁で黄色の結晶が付く外皮で覆われ、径2-3μm。前担子器は卵形、子実下層に付く。後担子器は類円柱型で。4胞子性、基部にクランプがあり、不斉子実層から突き出し、長さ40-70μm、幅5-9μm。胞子は長さ8-11μm、幅4.5-6μmの広楕円形、無色で平滑、薄壁、非アミロイド。


主写真撮影日:2018-12-10   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO