ワラビ

学名:Pteridium aquilinum  

ワラビ(蕨) コバノイシカグマ科ワラビ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、日照の良い原野に生育する夏緑性シダ。

丈は1-2m、根茎は長く這い、群生する。葉は草質。葉身は長さ20-80cm、幅25-50cmの三角形、2-3回羽状複葉、最下片が最大になる。小羽片の先は分裂せず、尾状になるのが特徴。裂片は僅かに内側に巻く。葉の裏面は多毛。胞子嚢群(ソーラス)は葉の縁に沿って線状に付き。包膜に辺毛がない。根茎で増え、胞子嚢群は稀にしか付かない。

※ 名の由来は諸説あり、確定的な説はない。
 代表的な山菜の一つだが、毒性があるため生のままでは食用にできない。伝統的な調理方法として、熱湯を使ったあく抜きや塩漬けによる無毒化が行われる。
  
 [近縁種]
  イワヒメワラビ:葉の小羽片は、楕円形で先端は円頭。縁は波状または鈍鋸歯。
          胞子嚢群は円形。


主写真撮影日:2013-09-09   撮影地:神奈川県相模原市緑区 陣馬山
撮影者:MOMO