シダレウメ

学名:Armeniaca mume f. pendula  

シダレウメ(枝垂れ梅) バラ科アンズ属

中国中部原産で、観賞用に植栽される落葉小高木~高木。

樹高は5-6m、幹径は20-30cmになる。樹皮は暗灰色で不揃いな割れ目が入る。枝は全体に垂れ下がり、新枝は緑色で無毛または僅かに毛がある。葉は互生、葉身は長さ4-9cm、幅3-5cmの倒卵形または楕円形。先端は急に細くなって尖り、基部は広い楔型~円形。縁には細かい鋸歯がある。両面とも微毛がある。葉柄は長さ1-2cmで、微毛がある。花は葉の展開前に開花する。前年枝の葉腋に径2-3cmの花が1-3個付く。花には芳香があり、普通は白色、紅色や淡紅色のものもある。花弁は広倒卵形~広卵形で普通5個。先端は円形、基部は広い楔形でごく短い爪状の柄がある。雄蕊は多数あり、花弁より短い。花糸は無毛。雌蕊は1個。子房には毛が密生する。萼片は広楕円形で、アンズとは異なり反り返らない。花柄は殆ど無い。
花期は2-3月。
果実は核果で、径2-3cmのほぼ球形。6月頃、黄色に熟す。表面にはビロード状の毛が密生する。核は径約1cmのやや扁平な楕円形。

※ 学術上は、ウメ(梅)の品種扱い。
  庭木・公園樹・盆栽などに使われる。


主写真撮影日:2012-03-28   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO