学名:Ranunculus nipponicus var. submersus
バイカモ(梅花藻)[別名:ウメバチモ] キンポウゲ科キンポウゲ属北海道・本州の、山野の清流の流水中に生育する常緑多年草。
茎の長さは1-2mに達する。水中に茎を匍匐させ、節から不定根を出して水底に定着する。葉は互生し、3-4回に細かく裂け、最後の裂片は糸状になり、全体は房状になる。葉身の全長は3-7cm。托葉は広く有毛で、葉柄に合着し托葉鞘となる。花は葉腋に付き、梅花状で径1.5cm程。雄蕊、雌蕊は多数。結実は水中でも起こり、閉鎖花である可能性が示唆されている。
花期は6-9月。
痩果は卵円形で長さ1.5-2.2mm、背面に短い毛があり、先端には小突起がある。
※ 名は、花が、梅の花に似ていることから。
[近縁種]
イチョウバイカモ:扇形の浮葉を形成する。水中の葉は糸のように細い。北海道・本州中部地方に分布。
分類学上は、バイカモの母種。
ヒルゼンバイカモ:葉全体の大きさが8cm、葉柄の長さも3cmに達する。中国山地の河川上流域に分布。
チトセバイカモ :全体が細く、托葉、葉鞘、花床、痩果がすべて無毛。花柄は長く花が小型。
北海道と東北に分布。
ヒメバイカモ :花径約1cm、花茎があまり伸びず1-3cmで、果実は無毛。本州の一部と九州に分布。
主写真撮影日:2015-08-02 撮影地:長野県安曇野市 国営アルプスあずみの公園
撮影者:MOMO