ヤマラッキョウ

学名:Allium thunbergii  

ヤマラッキョウ(山辣韮) ヒガンバナ科ネギ属

福島県以西の本州・四国・九州・沖縄の、比較的湿潤な草原や湿原に生育する多年草。

花茎の丈は30-50cm。鱗茎は狭卵形で、長さ2-3cm。葉は根元に付き、長さ20-50cm、幅2-5mmで、断面は鈍三角形。茎頂に花柄の長い小さな花を多数付ける。花被片は6個、紅紫色で先が丸く、平開しない。雄蕊は6個、花被片から長く突き出る。雌しべ1個、基部に蜜腺が3個ある。
花期は9-11月。
果実は蒴果で3室があり、熟すと上部が3裂する。種子は長さ3-4mm。

※ 名は、山に生える辣韮(ラッキョウ)の意。
 [近縁種]
  シロバナヤマラッキョウ:ヤマラッキョウの白い花の品種。
  ラッキョウ      :中国原産の栽培種。
  ミヤマラッキョウ   :葉は線形で平たい。花被片は雄蕊より少し短い。
              中部地方の亜高山から高山と北海道の草地や岩場に生育。


主写真撮影日:2013-10-17   撮影地:山梨県山中湖村
撮影者:MOMO