マルバルコウ

学名:Ipomoea coccinea  

マルバルコウ(丸葉縷紅) ヒルガオ科サツマイモ属

北アメリカ南部原産で、江戸時代に観賞用として渡来し、関東地方以西の本州・四国・九州の、道端や草地に生育する蔓性の1年草。

蔓は長くなると3mに達する。葉は互生し、長さ2-14cm、幅1-12cmの卵形、先は鋭く尖り、基部は心形、全縁~基部に少数の鋸歯がある。葉柄は長さ0.6-14cm。集散花序に花が2-8個付く。花柄は長さ5-15mm、直立して花は上向きに咲く。花冠は朱赤色、長さ約3.5cmの筒部が長い漏斗形、先は径約2cmの五画形に広がる。雄蕊と雌蕊がともに花冠から突き出る。萼は先が5裂して細く尖り、長さ3-3.5mm。
花期は8-10月。
果実は幅6-8mm、種子が4個入り、果柄は下向きに曲がる。種子は長さ3-4mm、黒色~暗褐色、微細な毛がある。

※ 名は、縷は細い糸の意味で似た花のルコウソウ(縷紅草)の葉が糸状のためで、マルバルコウは幅広の葉(スペード形)のため、マルバが冠せられたもの。


主写真撮影日:2013-09-23   撮影地:東京都瑞穂町 石畑公園
撮影者:MOMO