クサコアカソ

学名:Boehmeria gracilis  

クサコアカソ(草小赤麻)[別名:マルバアカソ] イラクサ科ヤブマオ属

北海道・本州・四国・九州の、林道や林縁のやや湿った所に生育する多年草。

丈は0.8-1.5m。茎はコアカソのように木質化しない。葉は長さ5-10cmの菱状卵形~楕円形で、先が尾状に尖る。鋸歯の片側の山の数は10-20個。雌雄同株。葉腋から長い花柄を伸ばし、上部の葉腋に球状にまとまった赤褐色の雌花序を穂状に付け、下部の葉腋には黄白色を帯びた穂状の雄花序を付ける。有性生殖の2倍体と無性生殖の3倍体がある。無性生殖の3倍体も雄花序をつけるが、成熟せずに枯れる。
花期は7-9月。
果実は花被に包まれ、長さ約1.5mm。

※ 名は、アカソより葉が小さく茎が木質化するコアカソに似ている草であるため。
 [近縁種]
  コアカソ:小低木で、葉の幅がやや狭く、鋸歯の片側の山の数は10個以下。
  アカソ :葉は長さ8-20cmで先端が大きく3裂する。


主写真撮影日:2013-05-02   撮影地:東京都八王子市
撮影者:MOMO