コスズメガヤ

学名:Eragrostis minor  

コスズメガヤ(小雀茅) イネ科カゼクサ属

ユーラシア原産の帰化植物で、本州・四国・九州・沖縄・小笠原諸島の、道端や畑地・草地などに生育する1年草。

丈は10-50cm。茎は平滑で下部が平伏し、先が斜上~直立する。葉舌は白色で毛状。葉鞘は無毛、鞘口に長毛がある。葉鞘、節の下、花序枝・小梗・苞頴や護頴の竜骨上などに腺点があって粘り、ところどころに黄褐色の汚れがある。腺点は疎らで悪臭はやや弱い。花序は円錐状の円柱形。小穂はやや疎らに付き、線状披針形、長さ4-8㎜、幅1.8-2㎜、4-15小花からなり、やや紫色を帯びる。第1苞頴は長さ1-1.4㎜、第2苞頴は長さ1.3-1.5㎜、ともに1脈であり、竜骨上に腺点がある。護頴は3脈があり、長さ1.5-2㎜。花序の分岐点は無毛であることが多いが、ときに毛がある枝もある。
花期は7-11月。
果実は長さ0.5-0.6㎜の広惰円形、褐色。果実が熟すと、苞頴は落ちやすく残らない時があり、果実と護頴が落ちて内頴だけが残る時もある。

※ 名は、小穂が疎らで、スズメが群れで飛んでいるように見えることから。
 似たスズメガヤは小穂の幅が2.5mm以上と広い。また、ニワホコリの小穂は小花が4-8個で、淡赤紫色が濃い。また、第1苞頴が小さい。
 


主写真撮影日:2013-07-20   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO