ヘクソカズラ

学名:Paederia scandens  

ヘクソカズラ(屁屎葛)[別名:ヤイトバナ、サオトメバナ] アカネ科ヘクソカズラ属

日本全土の、林縁や藪などに生育する多年草。

茎は左巻きで他の木や草などにからまって長く伸びる。基部は木質化する。葉は対生し、長さ4-10cm、幅1-7cmの楕円形または細長い卵形で先は尖る。葉柄の基部には左右の托葉が合着した三角形の鱗片がある。葉腋から短い集散花序を出し、灰白色の花を疎らに付ける。花冠は長さ約1cmの釣鐘状で先は浅く5裂して平開する。のどと内側は紅紫色。
花期は7-9月。
果実は直径約5㎜の球形の核果(石果)で、黄褐色に熟す。中央の凹んだ半球形の核が2個入る。

※ 名は茎や葉を傷つけるとひどい悪臭が漂うため。また別名のヤイトバナは花の中心部の色がお灸の跡に似ているから、サオトメバナは、美しい花の姿から。


主写真撮影日:2013-07-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO