キササゲ

学名:Catalpa ovata  

キササゲ(木大角豆)[別名:アズサ] ノウゼンカズラ科キササゲ属

中国原産で、日本各地の河川敷など、湿った場所に野生化した落葉高木。

樹高は5-15m。樹皮は灰褐色で縦に浅く裂ける。葉は対生または3個が輪生する。葉身は長さ10-25cm、幅7-20cmの広卵形。浅く3-5裂し、縁は全縁。先は短く尖り、基部は心形。表面の脈上に短毛があり、裏面は脈の基部に軟毛が密生する。葉柄は5-20cmと長い。花は、枝先に長さ10-25cmの円錐花序を出し、黄白色の花を多数付ける。花冠は長さ2-3cmの幅広い漏斗形、上部は5裂し、やや唇形になる。雄蕊は5個、下の2個が完全で上の3個は葯が無い。花柱は雄蕊と同長で、柱頭は2裂する。萼は無毛で2深裂する。
花期は6-7月。
果実は蒴果。長さ30-40cm、幅約5mmの線形。果序の軸から垂れ下がる。種子は長さ8-10mmの扁平な長楕円形、両端に長い毛が密生する。風に乗って散布される。

※ 名は果実がササゲに似ていることに依る。
 果実は梓実(シジツ)と呼ばれ、利尿剤に使われる。漢方では樹皮や根を解熱剤や駆虫剤にする。また、材は軽く、下駄や版木、器具などに使用される。


主写真撮影日:2012-07-19   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO