カタクリ

学名:Erythronium japonicum  

カタクリ(片栗) ユリ科カタクリ属

北海道・本州・四国・九州の、山野に群生する多年草。

花茎の下部に通常2枚で幅2.5-6.5cm程の長楕円形の葉がある。葉には通常暗紫色の模様がある。早春に10cm程の花茎を伸ばし、先端に径4-5cmの花を一つ下向きに咲かせる。日中に花に日が当たると、花被片が開き反り返る。日差しがない日は終日花が閉じたままとなる。花被片と雄しべは6個、雄蕊は長短3本ずつあり、葯は暗紫色。
花期は3-5月。
開花後は3室からなる果実ができ、各室には数個-20程の胚珠ができる。胚珠は長さ2mmほどの長楕円形。

※ 7-8年の1枚葉の時期を経て鱗茎を育てた後、2枚葉の個体となって開花する。早春に花を付け、その後は地上部が枯れるスプリング・エフェメラル(春の妖精)の一つ。


主写真撮影日:2018-03-31   撮影地:栃木県那珂川町 カタクリ山公園
撮影者:MOMO