ユキワリコザクラ

学名:Primula farinosa Subsp. modesta var. fauriui  

ユキワリコザクラ(雪割小桜)[別名:ネムロコザクラ] サクラソウ科サクラソウ属

北海道・本州の東北地方の、低山から亜高山(北海道では海岸まで)の岩場や乾いた草地に生育する多年草。

花茎の高さは7-16cm。根茎は短く、葉を根生する。葉は広卵形で、基部は急に細くなって柄に流れ、縁は強く裏側に反り返り、不明瞭な波状の歯牙がある。葉の裏面は、粉状物に覆われ白い。初夏、葉の間から長さ7-16cmの花茎を出し、3-15個の花を付ける。萼は短筒形で、半ばまで5裂する。花冠は径1-1.5cmの紅紫色で、花喉部は黄色になり、花冠裂片の先は浅く2裂する。
花期は6-7月。
果実は蒴果。

※ 名は雪解け直後に花を咲かせる小形のサクラソウであることから。
  長い学名だが、Primula farinosaはセイヨウユキワリソウなども含むユキワリソウ全般、Subsp. modestaで亜種ユキワリソウ、var. fauriuiでユキワリコザクラになる。なおシロバナユキワリコザクラは最後にf. leucanthaの白い花を示す品種名が付く。
  掲載写真の右下は、2013年4月4日に箱根湿性花園で撮影したものだが、花茎を伸ばす前に3輪が開花し脇には沢山の蕾が控えていた。


主写真撮影日:2013-04-04   撮影地:神奈川県箱根町 箱根湿性花園(植栽)
撮影者:MOMO