
学名:Artemisia vulgaris
ハタヨモギ(畑蓬)[別名:オウシュウヨモギ] キク科ヨモギ属温帯ヨーロッパ・アジア・アフリカ北部・アラスカが原産で、日本にも帰化し、道端などの日照が良い窒素含有土壌に生育する多年草。
丈は0.5-2m(稀に2.5m)。地下の根は木質化する。最下部の葉は短い葉柄があり、葉身は2回羽状全裂する。中間の茎葉は有柄または無柄、葉身は楕円形~卵状楕円形~ほぼ円形、または卵状円形で、長さ3-15㎝、幅1.5-10cm、下面に密な灰色のクモ毛状綿毛があり、上面にまばらなクモ毛状微軟毛が有るかまたは無毛。1-2回羽状全裂または羽状深裂し、裂片は3-5個、楕円状披針形~線状披針形で、長さ3-5㎝、幅1-1.5㎝、羽軸には狭い翼があり、少数の鋸歯が有るか無い。最上部の葉は羽状深裂する。葉状の苞は3裂または全縁、裂片または全縁の苞は披針形。合成花序は不明瞭な円錐花序で、側枝はしばしば下につく葉よりも短い。総苞は長円形、長さ2.5-3.5㎜。総苞片には密にクモ毛がある。周辺小花は雌性で7-10個。中心小花は8-20個で、両性。
花期は8-10月。
果実は痩果で倒卵形または卵形。
※ 和名は、YListに従ったが、オウシュウヨモギの名が多く使用されている。
アメリカ合衆国北部にも帰化し、一部の州では有害植物として指定されている。
ヨーロッパでは若葉を肉料理などに用いるほか、解熱、鎮痛、利尿など医用にも使用される。
主写真撮影日:2012-10-20 撮影地:神奈川県大和市
撮影者:MOMO