
学名: Amaranthus blitum
イヌビユ(犬覓)[別名:ノビユ] ヒユ科ヒユ属南アメリカ原産で、本州・四国・九州の、畑・果樹園・空地・道端などに生育する一年草。
丈は20-40cm。茎は太く、緑色または淡紫色で円柱状、無毛で平滑、根元から分枝する。葉は互生し、あまり大きくならず、長さ1-6㎝、幅0.5-4㎝の菱状卵形、基部は楔形、葉先がはっきり大きく凹む。葉柄は長く、普通は葉身の約2倍。茎の先と葉の付け根に花穂をつけて、緑色の目立たない小花が多数咲く。雌花は花被片3個、柱頭3個。雄花は花被片3個、雄蕊3個。
花期は6-11月。
果実は胞果で、1個の種子を含み、果皮はゆるく種子を包む。成熟しても裂開しない。種子は径約0.8-1.8㎜の扁平な円盤形、黒色、光沢が強い。
※ 名は、ヒユに似るが、雑草というところから格下を表す犬が付けられたもの。
ヨーロッパ・アジア・北アフリカなどに帰化している。
若葉や果実は食べられ、茹でて和え物にしたり、炒め物、天ぷらなどに使える。
主写真撮影日:2012-10-10 撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO