ケラトテカ・トリロバ

学名:Ceratotheca triloba  

ケラトテカ・トリロバ(Ceratotheca triloba)[別名:ワイルドフォックスグローブ、サウスアフリカンフォックスグローブ] ゴマ科ケラトテカ属

アフリカ南部原産で観賞用に栽培される多年草。日本では通常一年草扱い。

丈は0.6-2m。茎は単一か分枝し、花が桃色のものは普通暗赤色で、花が白色のものは黄緑色。葉、茎、花には細い白色の腺毛で覆われ、わずかに粘着性があり、潰すと強い不快臭がある。葉柄は細く、長さ13㎝以下。葉は様々に変化し、茎の中間で広心形~3裂し、ときに3深裂または掌状となり、長さおよび幅が15㎝以下。毛があり、基部は広心形、縁は粗い円鋸歯。高い茎の疎らな穂状花序に花が対に付くが、一度に開花するのは茎に2ー3個の花だけで、下から順次開花し、開花から数週間以内に、果実が形成される。花はジギタリスの花によく似ていて、長さ2-6㎝で、白色、桃色または藤色、先端が5裂し、下側の裂片は他の裂片より長く、花冠喉部と下唇に繊細な濃色の条線がある。
花期は7-10月。
果実は蒴果で、長さ15-28㎜、幅5-7㎜、褐色になり、先端に長さ約8mmの2本の角(つの)があり、裂開して種子を放出する。

※ 本種はゴマ科だが、似た花のジギタリスはオオバコ科ジギタリス属で近縁ではない。
  耐暑性はあるが、耐寒性は低い。
  日当たりと風通しの良い場所を好み。日当たりは花付きに影響する。


主写真撮影日:2024-07-11   撮影地:東京都調布市 神代植物公園 (植栽)
撮影者:MOMO妻