学名:Calceolaria biflora
カルセオラリア・ビフロラ(Calceolaria biflora)[別名:レディススリッパ] キンチャクソウ科キンチャクソウ属アルゼンチン・チリ・フォークランド諸島の原産で主として高山地の湿気の多い場所に分布、日本では観賞用に栽培される多年草。
丈は15-25cm。茎の基部は太くなり、多くの根を持つ。葉は根生してロゼットを作り、葉身は長さ3-13cm、幅3-6cmの披針形で先端は鈍形、上部に短い毛があり、縁には鋸歯がある。春から初夏、ロゼット状に広がる葉の間から高さ15cm程までの細い花茎を伸ばし、巾着形をした径1-1.5cmの唇形の小花を上部に数個付ける。花色は黄色に赤色や橙色の斑点が入り、巾着の様に膨らむ大きな下唇と小さな上唇で構成され、縁は内側に折り畳まれ、下側に赤色の斑点がある。花には橙色の葯の雄しべが2本ある。
花期は5-6月。
果実は、蒴果。
※ 耐寒性はあり、生育に太陽光は必要だが、夏の強い日差しや高温多湿には弱い。
[近縁種]
キンチャクソウ :Calceolaria corymbosa
チリ原産の多年草。草丈は15-45cm。花期は2-5月。
カルセオラリア・ヘルベオヒブリダ :Calceolaria herbeohybrida
アルゼンチンおよびチリにある3種(C.crenatiflora × C.corymbosa × C.cana)を
由来にしたハイブリッド園芸種。
開花時期は春から初夏。花色は黄色に赤色や橙色がある。
カルセオラリア・インテグリフォリア:Calceolaria integrifolia
アルゼンチン及びチリを原産とする常緑低木。
樹高は100-180cm。開花時期は晩春から秋。黄色や赤色、橙色がある。
カルセオラリア・メキシカーナ :Calceolaria mexicana
メキシコ及び南アメリカを原産とする短命の多年草。
草丈は15-45cm。開花時期は春から初夏。花色は黄色。
葉は羽状複葉。
カルセオラリア・クレナティフロラ :Calceolaria crenatiflora
チリを原産とする多年草。草丈は15-60cm。開花時期は春から初夏。
花色は黄色に赤色や橙色、桃色等の班が入る。
主写真撮影日:2024-05-03 撮影地:神奈川県相模原市 相模原市緑化センター (植栽)
撮影者:MOMO