学名:Paphiopedilum insigne
パフィオペディルム・インシグネ'(Paphiopedilum insigne)[別名:パフィオペディラム・インシグネ] ラン科トキワラン属インドのアッサム州とメガラヤ州のカシ丘陵地帯・隣接するバングラデシュのシレット地域・中国雲南省北西部の原産で、観賞用に栽培される多年草。
茎の丈は15-25cm。株はバルブをもたず、葉のみで生育する。葉は5-6枚で、長さ30cm程、幅2.5-3cmの長楕円形で皮質。花茎は斜上して、先端に1輪を付ける。背萼片は楕円形で黄緑地に赤褐色の丸い斑点を散らす。縁は白くなり、波打つ。側花弁は広い線形で、黄緑地に褐色を帯び、先端は緩やかに前に向かって曲がる。唇弁は浅い褐色で縁は黄緑、袋状で縁は少し外向きになり、耳は大きい。変種にサンデレー(var. sanderae)があり、全体に淡い緑色で、背萼片の縁が白い。
花期は10-5月。
※ 原産地では、19世紀から20世紀にかけての国際貿易のための乱獲や生息地の破壊により、この種は非常に希少になっている。
原種が栽培される他、交配親としても非常に重要で、多くの交配品を生んでいる。
主写真撮影日:1998-11-07 撮影地:静岡県西伊豆町 堂ヶ島洋ランセンター (植栽)
撮影者:MOMO