オオミスミソウ

学名:Hepatica nobilis var. japonica f. magna  

オオミスミソウ(大三角草)[別名:ユキワリソウ] キンポウゲ科ミスミソウ属

青森県から石川県にかけての本州の日本海側の、夏緑広葉樹林の林床に生育する多年草。

丈は10-20cm。根生葉は長い柄がありほぼ丸みがある正三角形で、3浅裂し裂片は全縁で先は鈍く尖る。葉の付け根は多少重なるか接する。表面は光沢がある。茎先に1個花を付ける。花弁状萼片は、長卵形で6-20枚。花径は20-30mmになる。色は、白色・紅色・桃色・紫色・緑色など多彩。萼片の裏側には萼のような茎葉があり、広卵形で先が鈍く尖る。
花期は3-4月。

※ 名は、ミスミソウに比し、全体的に大きくなることから。
 別名で挙げたユキワリソウは、標準和名ではサクラソウ科の植物名となっているため要注意。

[近縁種]
  スハマソウ :Hepatica nobilis var. japonica f. variegata
         本州の岩手県から神奈川県にかけての太平洋側に分布しする。
         葉は丸みのある正三角形で3中裂し、葉先は丸みを帯びる。葉の付け根は 近接する。
         表面は光沢がほとんどない。
         花弁状萼片は、卵形又は狭卵形6-8枚。花径は18-23mm。色は白、または薄紅色。
  ミスミソウ :Hepatica nobilis var. japonica f. japonica
         本州の神奈川県以西の太平洋側、新潟県以西の日本海側、四国・九州北部に分布する。
         葉は、正三角形または菱形で、3浅裂し葉先は尖る。葉の付け根は多少重なるか近接する。
         表面は半光沢がある。
         花弁状萼片は、長楕円形で9-18枚。花径は10-15mmと小さい。色は薄象牙色・薄紅色。
         日本海側には黄色もある。
  ケスハマソウ:Hepatica nobilis var. pubescens
         本州の、中部・近畿地方の太平洋側と中国地方、四国の瀬戸内海側に分布する。
         葉は縦長三角形。葉は3中裂し、葉先は丸みを帯びる。葉の付け根は多少重なるか近接する。
         表面は葉脈が盛り上がり艷がない。
         花弁状萼片は卵形または狭卵形で、6-12枚、花径は15-20mm 色は白色・薄紅色・紅色。


主写真撮影日:2024-03-04   撮影地:神奈川県鎌倉市 大船フラワーセンター
撮影者:MOMO妻