キリシマツツジ

学名:Rhododendron x obtusum   

キリシマツツジ(霧島躑躅) ツツジ科ツツジ属

九州南部の霧島山中に自生するヤマツツジ(Rhododendron kaempferi)とミヤマキリシマ(Rhododendron kiusianum)の交雑種あるいはサタツツジ(Rhododendron sataense)の選抜品を素に江戸時代に江戸で改良された江戸キリシマ系と久留米地方で改良されたクルメツツジに大別される栽培種の低木。

丈は1-3m。小枝をよく分枝し、葉は互生、しばしば偽輪生し、葉身は長倒卵形、長さ2-3cmで質はやや厚い。基部は広楔形、先端は鈍形で縁には毛がある。両面とも疎らに粗い剛毛があり中脈では目立つ。葉柄は長さ約2mmで灰白色の粗い剛毛がある。一つの枝の先端に2-3個の花を付ける。花冠は漏斗状鐘形で、色は紅色、紅紫色、桃色、白色などで、花径は2-4cmで先端は5中裂する。雄蕊は5個でほぼ花冠と同長。萼片は卵形で小さく5個ある。
花期は4-5月。
果実は蒴果で長さ約8mmの円錐形~広楕円状卵形、粗い鉄錆色の剛毛が密生する。

※ 花が朱紅色で二重咲きのヤエキリシマのほか、シロキリシマ、ベニキリシマなど品種が多い。江戸キリシマ系で200余種、クルメツツジで約300品種がある。


主写真撮影日:2005-05-02   撮影地:長野県松本市 (植栽)
撮影者:MOMO