トウキンバイソウ

学名:Trollius chinensis  

トウキンバイソウ(唐金梅草)[別名:カンムリキンバイ、トロリウス] キンポウゲ科キンバイソウ属

中国の主として中国東北部と内モンゴル自治区、河北省、山西省の原産で、鉢植えや園芸栽培用に流通する多年草。

丈は30-80cm。全草無毛で、根生葉は 1- 4個で長さ16-36 cm、葉は5深裂し、葉柄の長さは12-30 cm、基部には狭い鞘がある。花は 1個が頂生または2-3個が集散花序を作る。花径は約4.5cm、花柄は長さ5-9cm、色は黄色、橙色であることが多い。花弁状に見えるのは萼片で通常5個でときにそれ以上。実際の花弁は線形で5-10個、細く角状に立ち上がる。雄蕊は糸状で多数が横に広がる。
花期は5-7月。
花柱は宿存性で長さ約1mm。集合果は袋果が多数集まり、ほぼ球形。

※ 名は、駐豪原産であることから。流通市場で多く使われるカンムリキンバイは花の中心部に多数立ち上がる花弁が冠を思わせることから。またトロリウスはキンバイソウ属の属名。
 耐寒性は強いが、暑さにはやや弱い。日照を好むが、初夏から秋は西日の当たらない半日陰になるような場所が良い。寒冷地では育て易い。
 多く出回る'ゴールデンクイーン’'オレンジプリンセス’他、多くの園芸品種がある。


主写真撮影日:2017-06-25   撮影地:長野県白馬村 (植栽)
撮影者:MOMO