アネモネ・カナデンシス

学名:Anemone canadensis  

アネモネ・カナデンシス(Anemone canadensis)[別名:メドウアネモネ、カナダアネモネ] キンポウゲ科イチリンソウ属

カナダ南部から米国北東部の湿った草原や藪の中、小川や池のほとりなどに生育し、日本では観賞用に植栽される多年草。

丈は20-60cm。細長い根茎を伸ばして群生する。葉は長さ10-20㎝程の卵形で3-5個に深裂し先端はさらに2-3個に浅裂する。また葉は対生する葉と接合し、葉柄を持たず、ときに小さな葉のような苞葉が一対発生する。茎頂に集散花序を出し、径3-5cmの1-3個の白色の花を付ける。花弁にみえるのは萼で、本来の花弁はない。雄蕊は80-100本あり、葯は黄色。雌蕊も多数ある。
花期は5-6月。
果実は集合痩果になる。個々の痩果は長さ4-6mm、2-6mmのくちばしがある。

※ イチリンソウやニリンソウと異なり、冬以外は地上部が残る。
 地下茎で繁殖するため、グランドカバーも可能。
 夏以外は日当たりが良い場所から半日陰程度、夏は半日陰の風通しの良い場所が適する。
 「春咲き秋明菊」の名で流通することもある。
 


主写真撮影日:2023-06-17   撮影地:長野県野沢温泉村 (植栽)
撮影者:MOMO