チョウマメ

学名:Clitoria ternatea  

チョウマメ(蝶豆)[別名:バタフライ・ピー、クリトリア] マメ科チョウマメ属

インド、東南アジアなど熱帯アジア原産の常緑蔓性の多年草。日本では種を蒔いて一年草として栽培される。

蔓の長さは数m。茎は絡み付き、脱落性の伏した短い絨毛がある。葉は長さ2.5-5㎝の羽状複葉、小葉は5-7個(普通は5小葉)。托葉は小さく、線形、長さ2-5㎜。葉柄は長さ1.5-3㎝。小托葉は小さく剛毛状。小葉柄は長さ1-2㎜。小葉は長さ2.5-5㎝、幅1.5-3.5㎝の広楕円形~ほぼ卵形で、薄い紙質又はほとんど膜質、伏した短い絨毛があり、ときに両面が無毛になる。側脈は4-5対、基部は鈍形で、先は鈍形、わずかに凹形。普通、微突起がある。花は大きく、葉腋に単生する。小苞は緑色で小さく類円形又は倒卵形、膜質、明瞭な網状脈を持つ。咢は膜質、長さ1.5-2で5裂する。咢片は披針形、咢筒の長さの1/2より短く、先は尖鋭形。花冠は明るい青色、桃色、又は白色、で長さ5.5㎝まで。旗弁は中央がかすかに白色又は橙色、広倒卵形、長さ約3㎝、基部に短い爪部がある。翼弁と竜骨弁は旗弁より短く、両者とも爪部がある。翼弁は倒卵状長円形。竜骨弁は楕円形。
花期は6-11月。
果実は豆果で、長さ5-11㎝、幅0.7-1㎝の線状長円形扁平で長い嘴を持ち、褐色。種子は6-10個あり、黒色で長円形、約長さ0.6㎝、幅0.4㎝、明瞭な種沈を持つ。

※ 若くて柔らかい(果実)は食用になる。また青色を発色するデルフィニジン系色素の一種のテルナチンが含み、チョウマメの花の搾り汁によって、お菓子などの染料として使用される。更に医薬用として根は臓器の肥大、喉の痛み、禁欲生活の補助に、種子と葉は脳機能の向上に広く利用される。


主写真撮影日:2023-10-08   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO