ノーザン・ハイブッシュ・ブルーベリー

学名:Vaccinium corymbosum  

ノーザン・ハイブッシュ・ブルーベリー(Northern highbush blueberry) ツツジ科スノキ属

北アメリカ東部・北部のアパラチア山脈~大西洋沿岸の原産で、果実を食用にするために栽培される落葉小低木。

樹高は1.5-2.7m。葉は長さ1.5-7cmの長楕円形、秋には鮮やかな赤色・橙色・黄色・紫色などに紅葉する。
花は長い鐘形または壷形の白~淡桃色で、長さは5-12mm。
花期は4-5月。
果実は液果で、径6.5-13mmの球形、青~黒色に熟し白い粉を被る。

※ ノーザン・ハイブッシュ・ブルーベリーは、寒冷地に生育する食用ブルーベリーの基本種で、日本では1951年に農林水産省北海道農業試験場に導入された。1971年、長野県に導入され、栽培に適した高冷地のある群馬県、新潟県、山梨県、宮城県などを中心に各県で生産されるようになった。
 ブルーベリーの中で、品種改良の歴史が最も古い系統で、果実が大きく、酸味と甘みが調和し、風味に富む。また皮が薄く種が小さい為、舌触りが滑らか。しかしながら完熟果の見極めが難しく、早過ぎると酸味が強く、遅れると食味が落ちる傾向がある。
 代表的な品種には「アーリーブルー」「デューク」「ダロウ」「ブルーレイ」「スパルタン」「ノースランド」などがある。 

 [ブルーベリーの系統]
  ブルーベリーは6系統(種・タイプ)あるが食用として重要なのは3系統で、登録されている品種は数百種にも及ぶ。
  • ハイブッシュ・ブルーベリー(栽培種)
    ノーザン・ハイブッシュ系とサザン・ハイブッシュ系、ハーフ・ハイブッシュ系の3グループに分けられる。
    それぞれのグループに多くの品種がある。
  • ラビットアイ・ブルーベリー系統(栽培種)
    これにも多くの品種がある。耐寒性は低い。
  • ローブッシュ・ブルーベリー(野生種)
    樹高は数10cm。


主写真撮影日:1986-08-06   撮影地:長野県大町市 (植栽,果実)
撮影者:MOMO