イソトマ

学名:Isotoma axillaris  

イソトマ(Isotoma)[別名:ローレンティア、イソトマ・アクシラリス] キキョウ科イソトマ属

オーストラリア原産で、観賞用に植栽される多年草。

丈は20-50cm。茎はしばしば紫色を帯び、短毛がある。葉は外形が卵形~倒卵形で、長さ1.5-15cm、幅0.5-5mm、葉身は羽状中裂 ~羽状全裂するが、分裂しない部分があり、分裂しない部分は幅1-10mm、ほとんどが幅3-5mm。裂片は線形で先端は鋭形、縁はしばしば歯状。花は葉腋に単生する。花序柄は長さ3-17cm。咢片は長さ3-8mm。花冠は明るい青色~藤色、まれに桃色、白色、ときにのど部が黄色~白色~帯緑色となる。花冠筒部は長さ15-35㎜、花冠裂片は長さ8-18mmの長楕円状楕円形。下側の葯には先に1個の大きな剛毛と少数の短毛が付く。子房は下位で、倒円錐形、長さ3-7mm。
花期は6-11月。
果実は蒴果で半球形~倒円錐形、基部が斜めになり、長さ7-18mm。

※ イソトマは属名だが、普通、イソトマ・アクシラリス(Isotoma axillaris)を指す。また別名のローレンティアは旧属名。
 有毒植物で、茎を切断した時に出る汁が肌に付いた場合はかぶれを起こすことがあるため要注意。
 原産地では多年草だが、耐寒性が低いため、普通一年草として栽培される。
 イソトマ・アクシラリス以外の園芸種は、這性でマット状に広がるイソトマ・フルビアティリス(Isotoma. fluviatillis)があり、イソトマ・アクシラリスとのハイブリッド園芸種も作出されている。


主写真撮影日:2023-06-18   撮影地:長野県野沢温泉村 (植栽)
撮影者:MOMO