サンリンソウ

学名:Anemone stolonifera  

サンリンソウ(三輪草) キンポウゲ科イチリンソウ属

北海道・中部地方以北の本州の、亜高山帯やブナ帯の森林の林縁や林床に生育する多年草。

丈は15-30cm。地下に太く短い根茎をもつ。根出葉は3出複葉で、側小葉はさらに2深裂する。茎に付く葉は3枚が輪生し、3深裂し、裂片の縁は欠刻する。同属のニリンソウが輪生する茎葉に葉柄がないのに対して、本種は短い柄を持つ。また、ニリンソウにみられる葉の小さな斑がない。花茎は1-4本で、ニリンソウ同様に時間差をもって成長し高さ15-30cmになり、初夏に、白い花弁状の萼片を持つ花を付ける。花は径1.5cmで、萼片は普通5枚でときに6-7弁となることもある。
花期は3-6月。
痩果は卵形、細毛がある。

※ 名前の三輪草は、通常茎に3個の花を付けるからだが、1-4個のこともある。根茎で増え、匐枝を出して繁殖するため、群落を作ることが多い。


主写真撮影日:2023-06-18   撮影地:長野県山ノ内町 東館山高山植物園
撮影者:MOMO