バイカオウレン

学名:Coptis quinquefolia  

バイカオウレン(梅花黄蓮)[別名:ゴカヨウオウレン] キンポウゲ科オウレン属

本州の福島県以南と四国の、山地帯から亜高山帯の針葉樹林の林床や林縁に生育する常緑の多年草。

丈は4-15cm。細長い根茎は横に這い、地下で匍匐枝を出して繁殖する。根出葉は鳥足状複葉で、小葉は5枚あり、倒卵形で光沢がありやや厚い。小葉は3中裂し、基部は楔形で葉柄はほとんど無く、縁には鋭い鋸歯がある。褐色を帯びた花茎の先に径12-18mmの白花を1個付ける。倒卵形の花弁に見えるのは萼片で5枚。花弁は蜜を分泌し、黄色で萼片より小さい。
花期は4-6月。
果実はほぼ卵形の袋果で矢車状に開出し、袋果の長さ6-9mm、袋果の柄の長さは5-6mmになる。

※ 名は、オウレンに似て、花が梅の花に似ていることから。


主写真撮影日:2023-02-23   撮影地:高知県高山市佐川町
撮影者:山すみれ