ヒメヒオウギ

学名:Freesia laxa  

ヒメヒオウギ(姫檜扇)[別名:ラペルージア、アノマテカ] アヤメ科フリージア属

南アフリカ原産で、観賞用に栽培され、野草化もみられる多根草。

花茎の丈は10-30cm。径1cm未満の小さな球茎から、長さ20cm、幅1cmほどの線形の葉を扇形に叢生する。春、細く長い花茎の上部が水平方向に曲がった部分に穂状花序を出し、6-10個の花を上向きに付ける。花径は2-3cm、基本種は花被片は6個で、明るい紅色、下側の花被片3個の基部には濃い紅色の斑紋がある。白色や淡い藤色、緑花の品種もある。雄蕊は3個、雌蕊の花柱は細長く三分岐する。
花期は3-5月。
夏季は地上部が枯れ、休眠する。
果実は、蒴果。

※ 和名はヒオウギを小さくしたような姿から。
 別名の、ラペルージアとアノマテカは、ヒメヒオウギの旧属名による。
 日本へは大正期に入り、観賞用に栽培されてきた。
 秋植え球根と栽培される。
 増殖は分球に依るが、暖地ではこぼれ種からも発芽する。


主写真撮影日:2022-05-10   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO妻