イワヤツデ

学名:Mukdenia rossii  

イワヤツデ(岩八手)[別名:タンチョウソウ、ムクデニア・ロッシィ] ユキノシタ科イワヤツデ属

中国東北部・朝鮮半島の原産で、観賞用に栽培される多年草。

丈は10-50cm。根茎は太く、先から長さ約15cmの葉柄を出し、その先に掌状葉を付ける。葉は円心形で5-9深裂し、裂片は卵状披針形で縁に鋸歯があり、やや肉質で厚く、平滑。葉の展開とほぼ同時に花茎を立ち上げ、総状または円錐花序を作る。径10-12mmの小さい花は、白い花弁が5枚で、花弁よりも長い白い萼が5枚ある。蕾が赤くなる場合が多い。
花期は3-5月。
果実は蒴果。

※ 名は、葉がヤツデのように深く切込み、岩場に自生していることから。また別名のタンチョウソウは、紅色を帯びる蕾の様子をタンチョウソウの頭に見立てたもの。
 冬は地上部を枯れるが宿根し、春に再び芽吹く。
 夏場の強い日差しと乾燥を嫌うため、半日蔭が良い。
 ロックガーデン、グランドカバー、鉢植えなどの用途で栽培され、寺の境内や植物園で栽培されることもある。  


主写真撮影日:2012-04-25   撮影地:神奈川県箱根町 長安寺 (植栽)
撮影者:散歩人