ミヤマクワガタ

学名:Pseudolysimachion schmidtianum subsp. senanense  

ミヤマクワガタ(深山鍬形) オオバコ科ルリトラノオ属

本州の中部地方以北の、高山の砂礫地に生育する多年草。

花茎の丈は10-25cm。根生葉は10数枚が対生し、卵状長楕円形で長さ2-4cm、先は尖り、縁には不揃いの尖った鋸歯がある。花は茎の先に10-20個が集まり、横向きに咲く。花冠は淡青紫色または紅紫色。雄蕊2個と雌蕊はともにっ花の外に突出する。
花期は6-8月。
果実は蒴果、倒卵形で中に多数の種子を含む。

※ 名は、深山に生え、果実に萼片がついている様子が兜のくわがた(V字形の角)に似ていることから。

 [近縁種]
  キクバクワガタ :Pseudolysimachion schmidtianum subsp. schmidtianum
           ミヤマクワガタが変種で、その基本種に当たる。
           北海道と樺太の高山帯に分布。
           全体に毛があり白っぽく、葉の鋸歯が深い。

  花色や生育地域の差で、エゾミヤマクワガタ、シラガミクワガタ、ミチノククワガタ、ダイセンクワガタなどを変種や品種と見なす見解と、区別しない見解がある。


主写真撮影日:1977-07-23   撮影地:富山県立山町 龍王岳
撮影者:MOMO