ヒカリゴケ

学名:Schistostega pennata  

ヒカリゴケ(光苔) ヒカリゴケ科ヒカリゴケ属

北海道・中部地方以北の本州の、山地の洞窟の中・岩隙・倒木の根陰なとの生える蘚類。

配偶体は小形、なよなよとした感じで、白緑色。生殖器官を付けない茎は長く7-8mm、披針形の葉が左右2列に並ぶが、葉の基部は下延して下の葉と融合する。葉身細胞は長い菱形、長さ70-130μm、薄壁。生殖器官を頂に付けた茎は短く、葉は小形で先端に集まって5列に付く。蒴柄は細く薄緑色、長さ約5mm。蒴は小さく、ほぼ球形で、蒴歯は無い。蓋は皿状。帽は僧帽形。胞子は径10-12μm.

※ 名は原糸体が光を反射して、黄緑色に光ることから。苔自体が発光するためではなく、原糸体の一部にレンズ状の細胞が平面的に並んでいて光を反射する。


主写真撮影日:1974-09-01   撮影地:長野県信濃町 黒姫山
撮影者:MOMO