サワラン

学名:Eleorchis japonica  

サワラン(沢蘭)[別名:アサヒラン] ラン科サワラン属

北海道・中部地方以北の本州の、高地湿原のミズゴケの中などに生育する多年草。

花茎の丈は15-30cm。偽球茎は球状で緑色。茎は細く直立する。葉は1枚付き、長さ5-16cm、幅4-8mmの線状披針形~広線形で直立し、基部は鞘となって茎を抱く。花茎の先端に紅紫色の花を1個横向きに付ける。萼片と側花弁は長さ2-2.5cmの倒披針形。唇弁も同長の倒卵状楕円形で、先端が浅く3裂する。花は平開はしない。稀に白花があり、シロバナサワランと呼ばれる。
花期は7月。
果実は蒴果。

※ 名は日当たりの良い湿地の草原を、サワと呼び、サワに生えるランから。
 
 [近縁種]
 キリガミネアサヒラン:Eleorchis japonica var. conformis
            サワランの変種で、花が上向きに咲き、唇弁が個花弁と同形になる。
 シロバナサワラン  :Eleorchis japonica f. albiflora
            サワランの品種で、花色が純白。


主写真撮影日:1974-07-28   撮影地:福島県桧枝岐村 燧ヶ岳広沢田代
撮影者:MOMO