クロマメノキ

学名:Vaccinium uliginosum var. japonicum  

クロマメノキ(黒豆の木) ツツジ科スノキ属

北海道・中部地方以北の本州の、火山性または花崗岩質の岩礫地に多く、湿原や草原にも生育する落葉低木。

樹高は30-100cm。樹皮は灰黒褐色。枝に稜は無く平滑。葉は厚い紙質で、長さ1-2mmの葉柄を持ち互生する。葉身は長さ1.5-2.5㎝、幅1-2㎝の倒卵形または楕円形で全縁。裏面は白い。初夏、前年枝の葉腋に紅色を帯びた緑白色の花を1個ずつ付ける。花柄の下部には1-2枚の小包葉があり、長さ1-5mmになり形状や大きさに変化が多い。萼筒は長さ 2mmの広鐘形で、先端は5裂し、裂片は3角状円形となる。花冠は長さ4-7mmの壺形、浅く5裂し、裂片は反り返る。雄蕊は10本ある。
花期は6-7月。
果実は液果で、径1-1.5cmの球形または楕円形。8-9月に紫黒色に熟し、白い粉を被る。

※ 熟した果実は生食のほか、ジャム、ジュース、果実酒などにも加工される。
 葉は秋に赤く紅葉する。
 
 [近縁種]
  ヒメクロマメノキ:Vaccinium uliginosum var. alpinum
           別名コバノクロマメノキ。高山の風衝草原に生え、丈が低く、葉や果実が小形。


主写真撮影日:1973-07-08   撮影地:福島県二本松市 安達太良山
撮影者:MOMO