イワナシ

学名:Epigaea asiatica  

イワナシ(岩梨) ツツジ科イワナシ属

北海道・本州の日本海側の、山地から亜高山帯の林縁などに生育する常緑小低木。

丈は10-25cm。茎には赤褐色の粗い毛が生え、地面を這い、枝は斜上する。葉は有柄で互生し、長さ4-10cm、幅2-4cmの卵状長楕円形。質は硬く、先が尖り、縁に褐色の剛毛がある。枝先に苞葉のある総状花序を出し、淡紅色の花を3-8個開く。萼は深く5裂し、花冠は長さ約1cmの鐘形で、縁は5裂する。雄蕊は10個。
花期は4-6月。
果実は径1cmほどの扁球形で多肉の蒴果。

※ 名は、果実に甘みがあって食べられ、ナシに似ていることから。


主写真撮影日:1973-06-24   撮影地:福島県桧枝岐村 会津駒ヶ岳、大津岐峠間
撮影者:MOMO