ニオイバンマツリ

学名:Brunfelsia latifolia  

ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) ナス科バンマツリ属

ブラジル原産で、観賞用に栽培される常緑低木。

樹高は1-2m。幹は直立してよく分枝する。樹皮は薄く、淡褐色。枝は無毛又は短毛があり、灰褐色。葉は互生し、長さ4-9㎝、幅2.3-5.5㎝の楕円状披針形、先は鈍形、全縁~波状縁、革質で光沢がある。葉表は暗緑色、葉裏は淡緑色。花序は枝の先端に現れ、3-15(稀に1-2)個の、漏斗形で先端が5裂して平開する花を付ける。花の管部の長さは15-20mmで、平開部の径は30-40mmで、芳香がある。花色は最初は紫色で徐々に退色し、薄紫から白色に変わる。
花期は4-7月。
果実は蒴果で、長さ11-13mm、径8-10mmの球体~楕円体で、基部は残存した萼に包まれる。果皮は薄く、内部に
10-12個の濃茶色の種子を含む。種子の長さは5-6mm。

※ 名は、芳香があり、バンマツリの蕃は外国産を示し、茉莉はジャスミン類の中国名。但し、ジャスミンはモクセイ科ソケイ属であり、全くの別種。
 植物体全体に、神経毒性を持ち、特に未熟な果実や種は毒性が強い。
 明治時代末期に渡来。 


主写真撮影日:2021-05-10   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO