オゼコウホネ

学名:Nuphar pumila var. ozeensis  

オゼコウホネ(尾瀬河骨) スイレン科コウホネ属

北海道の猿払原野・本州の月山・尾瀬ヶ原の、池沼に生育する多年草。

根茎は太く泥中を這う。水中葉は短い柄があり長卵形。水上の葉は広楕円形で長さ8-15cm、水面に浮かぶ。葉裏の中脈に沿って毛が生える。長い花茎を水面に出し、黄色の花を1個開く。花は径2-3cm、萼片は5個で花弁のように見える。内部に小形で多数の花弁と多数の雄蕊がある。柱頭盤は径約8mmで深紅色、花柱は8-18個ある。
花期は7-8月。
果実は漿果。

※ 名は、尾瀬に生える河骨の意。
 [近縁種]
  ネムロコウホネ:Nuphar pumila var. pumila
          オゼコウホネの母種扱い。北海道東部と東北地方北部に分布し、オゼコウホネとの差異は柱頭盤が黄色。


主写真撮影日:1972-07-23   撮影地:群馬片品村 尾瀬ヶ原
撮影者:MOMO