ミヤマウイキョウ

学名:Ligusticum tachiroei  

ミヤマウイキョウ(深山茴香)[別名:イワウイキョウ] セリ科マルバトウキ属

北海道・中部地方以北本州・四国の剣山の高山の岩礫地に生育する多年草。

丈は10-35cm。茎は直立する。根出葉には長い葉柄があり、3-4回羽状に全裂し、小葉の裂片は幅0.5-1mmの狭線形で先端は尖り無毛。茎に付く葉は互生し、長さ5-10cmで、葉柄の基部が鞘状に膨らみ、茎を抱く。茎頂か、分枝した先端に小型の複散形花序をつける。花は小さな白色の5弁花で、花弁は内側に曲がる。複散形花序の下にある総苞片は線形で0-6個、小花序の下にある小総苞片は線形で数個ある。
花期は7-9月。
果実は長楕円形になり、分果の隆条は脈状で尖る。油管は分果の表面側の各背溝下に1個、分果が接しあう合生面に2個ある。

※ 名は、葉がセリ科ウイキョウ属のウイキョウに似ていることから。
 学名は、The Plant Listに従ったが、YListではシラネニンジン属としTilingia tachiroeiを採用している。


主写真撮影日:1972-07-23   撮影地:群馬県片品村 至仏山
撮影者:MOMO