クサタチバナ

学名:Vincetoxicum acuminatum  

クサタチバナ(草橘) キョウチクトウ科カモメヅル属

関東地方以西の本州・四国の、山地の草地ややや乾いた林内に生育する多年草。

丈は30-60cmになる。茎は直立し、枝分かれしない。葉は対生し、卵形または楕円形で、長さ5-13cm、幅3-6cm、先が尖り、基部は丸みを帯びる。縁は全縁で両面に微毛がある。初夏、茎上部の葉腋から花柄が出て、白色の花を多数付ける。花は径2cmほどで、5裂する。副花冠は淡黄色を帯びる。萼も5裂する。
花期は6-7月。
果実は袋果で、長さ4-6cm。秋に袋果が裂開し、種子が現れる。種子には長い種髪がつき、風で散布される。

※ 名は、草本で、ミカン科のタチバナ (橘)の花に似た花をつけることから。


主写真撮影日:1972-07-23   撮影地:山梨県富士川町 櫛形山
撮影者:MOMO