オオヒエンソウ

学名:Delphinium grandiflorum  

オオヒエンソウ(大飛燕草)[別名:デルフィニウム・グランディフロルム、デルフィニウム(シネンセ系)] キンポウゲ科オオヒエンソウ属

中国・モンゴル・ロシアの原産で、観賞用に栽培される多年草。同属の他の原種との間で、多数の園芸品種が作出されている。

丈は15-65cm。
茎は直立し、上部で分枝する。葉は互生し、掌状に羽状深裂し、裂片は線状披針形から狭線形になる。初夏に総状花序を出し、径2-3cmの青紫色~青色の花を咲かせる。花弁のように見えるのは萼片で、本来の花は中央部にあるが、小さく目立たない。原種では萼片の1つからは後方に円錐形の距が突き出るが、一部の園芸品種は距を無くす品種改良が行われている。
花期は5-7月。
果実は3裂した星形の袋果。

※ 園芸品種はシネンセ系と呼ばれ、一重のシンプルな花を疎らに咲かせる。代表的な品種に‛ミストラル’があり、スプレー咲きで繊細な草姿で人気がある。
 寒さには強いが、関東以南の地域での夏越しは難しく、一般に1年草として扱われる。


主写真撮影日:2020-07-07   撮影地:神奈川県相模原市南区 (切り花)
撮影者:MOMO