コウモリカズラ

学名:Menispermum dauricum  

コウモリカズラ(蝙蝠葛) ツヅラフジ科コウモリカズラ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、沿岸地~山地に生育する落葉蔓性木本。

蔓は右巻きに伸びる。先端の若い部分を除き無毛。葉は互生。葉身は長さ・幅ともに7-13cmの腎円形。切れ込みのないものから浅く5-9裂するものまで変化が多い。基部は心形。裏面はやや白色を帯びる。葉柄は長く、葉身に盾状に付く。雌雄別株。晩春~初夏、葉腋から葉より短い花序を出し、淡黄色で径4-5mmの小さな花を多数付ける。花弁は9-10個。萼片は6個あり、花弁は萼片より短い。雄花の雄蕊は12-24個。雌花には3-4個の雌蕊がある。柱頭は2裂する。
花期は5-6月。
果実は核果。径6-8mmの球形で、黒色に熟す。核は馬蹄形。

※ 有毒植物。中国では根を、生薬、防已(ぼうい)として民間利尿薬に用いられる。
 名は、葉の形をコウモリに見立てたことからとされる。


主写真撮影日:2020-05-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO