ムラサキナズナ

学名:Aubrieta deltoidea  

ムラサキナズナ(紫薺)[別名:オーブリエタ、オーブリエチア] アブラナ科ムラサキナズナ属

地中海沿岸~イランの原産で、観賞用に栽培される常緑多年草。

マット状に繁り、全体に短毛・毛状突起・星状毛がある。茎は基部から数本出て斜上あるいは平伏し、長さは30-50cmになる。根出葉は、長さ0.1-1cmの葉柄があり、葉身は箆形~倒卵形で長さ1-3cm、幅4-13mm、基部は楔形~漸尖形、縁は全縁または1-3歯があり、表面には密に短毛がある。茎葉は有柄または無柄、葉身は根出葉に相似する。茎先に総状花序を出し、1-13個の花が付く。花は十字状花で、平開する部分の花弁は長さ15-28mm、幅4-7mmで長さ5-12mmの爪部(筒状部分)がある。花色は普通、紫色~青紫色、まれに白色~桃色。
丈は15-20cm。
花期は4-5月。
果実は、花後に柄が直立または斜上した先端に付き円柱形または僅かに扁平、長さは0.7-2cm、幅2-4mm。

※ 園芸種は、オーブリエタ・デルトイデア(Aubrieta deltoidea、ムラサキナズナ)をもとに交配育成したもので、50種を超す品種があり、八重咲きや赤色、斑入り葉の品種もある。
 耐寒性はあるが、耐暑性は普通だが多湿には弱い。


主写真撮影日:2020-02-27   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO