イタチタケ

学名:Psathyrella candolleana  

イタチタケ(鼬茸) ナヨタケ科ナヨタケ属

初夏から秋、広葉樹の朽木や切株、その周辺に地面に散生~多数群生、束生する腐生菌。

傘は径3-5cm、卵形~鐘形~中高偏平になり、縁に内被膜が垂れ下がる。背面は乾き、しばしば放射状に浅い小皺があり、幼時は蜜黄色、乾くと色変わりし、淡褐色~白色に近くなり、成熟すると内皮膜も脱落し、放射状に裂け目が発生する。襞はやや密~密に付き、直生~ほぼ離生し、初め帯白色、次第に灰色を帯び、後に暗褐色になる。柄は4-8cm、太さ2-8mmで上下同径で脆く、白色で中空、無毛または微毛があり、ツバは欠くが、ときに内被膜が環状に残ることがある。肉は薄くて脆く、帯褐色~帯白色、無味無臭。傘表面のKOH反応は、桃色~ライラック灰色~褐灰色。胞子紋は暗紫褐色。胞子は長さ6.5-9.5μm、幅3.5-5μmの端が切形の楕円形、平滑、KOHで暗褐色。縁シスチジアは、長さ26-53μm、幅6-17μmの瓢箪形~ヘチマ形、薄壁、KOHで無色。側シスチジアは無い。

※ 可食。風味に癖はない。


主写真撮影日:2019-12-01   撮影地:厚木市七沢地区
撮影者:MOMO