ムササビタケ

学名:Psathyrella piluliformis  

ムササビタケ(鼯鼠茸) ナヨタケ科ナヨタケ属

夏から初冬、広葉樹の朽木や切株に多数群生する腐生菌。

傘は径2-5cm、初め半球状で、その後鐘形~饅頭形~中高偏平になり縁が反り返り、初めは白色の被膜の断片を付ける。傘表面は、しばしば放射状の小皺があり、著しい吸湿性を持ち、色は湿り具合で変化する。初め黄褐色~暗赤褐色~暗褐色、乾くと黄褐色~淡黄土色に退色し、条線が消える。襞は脆く、直生、密、初め灰褐色、幅約7mm、縁が白粉状、後に暗褐色に変わり、やがて殆ど黒色になる。柄は長さ3-8cm、太さ3-5mm、下部が僅かに太く、中空、ツバは無い。表面は白色、平滑、しばしば絹繊維状、胞子を落とすようになると、基部近くが暗色になる。肉は表面色を帯びる。無味または若干の苦味、無臭。胞子紋は暗褐色~黒色に近い帯黒紫色。胞子は長さ4.5-6.5μm、幅3-4μmの凸レンズ状楕円形、平滑、発芽孔が大。縁シスチジアは幅14-52μm、幅6-22μm、変化が大きく、箒状~棍棒形~紡錘形。側シスチジアは、長さ20-53μm、幅8-14μm、縁シスチジアと同形。傘上皮層は径7-15μmの楕円形の細胞からなる。

※ 可食。 


主写真撮影日:2019-11-21   撮影地:相模原市緑区藤野地区
撮影者:MOMO