ハチノスタケ

学名:Neofavolus alveolaris  

ハチノスタケ(蜂巣茸) タマチョレイタケ科ハチノスタケ属

初夏~初冬、広葉樹の枯木や落枝に発生する白色腐朽菌。

子実体は1年生。傘は幅3-6cm、厚さ2-7mmで、形は変化があり、典型的なものは側着生し太く短い柄のある半円形~腎臓形だが、ときに柄は中心生で長い柄を持ち円形になる。背面は淡褐色~橙色、放射状に小鱗片を密生し、不鮮明な環紋があり、古くなると退色してより平滑になる。ときに小鱗片がほとんどない淡色となるものもある。腹面は白色~黄白色、管孔が垂生し、孔長は1-3mm。孔口は長さ2-3mm、幅1-1.5mmの長六角形が放射状に配列する。柄は長さ0.5-2cm、幅1.5-5mm。肉は厚さ2-3mm、柔らかい皮質、白色~クリーム色、無味、温和臭。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ7-12μm、幅3-4μmの紡錘形~円柱形、平滑、非アミロイド。2菌糸形で原菌糸と結合菌糸を持つ。原菌糸はクランプがない。結合菌糸は幅2.5-3μm、疎らに分岐する。


主写真撮影日:2019-11-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO