ハッカクレン

学名:Podophyllum pleianthum  

ハッカクレン(八角蓮)[別名:ロッカクレン] メギ科ハッカクレン属

中国や台湾の深山の原産で、鑑賞用に栽培される多年草。

丈は50-100cm。太い茎の先端から6-9裂した径20-50cmの光沢のある葉を2枚広げる。春から初夏に、葉の下に赤褐色の花を5-8個垂れ下がって付ける。
花期は4-6月。
果実は倒卵状楕円形で、熟すと弾けて種子を飛ばす。

※ 名は蓮の葉に似て葉の中心に葉柄が付き、6-9角形状になることから。
 2枚の葉の付け根部に花が咲くものを「タイワンハッカクレン」、茎の途中に咲くものを「チュウゴクハッカクレン」と呼ばれることがある。
 全草にポドフィルム(Podophyllum)というアルカロイドが含まれる毒草だが、漢方薬では解熱剤として使用される。
 耐陰性がある。
 [近縁種]
  アメリカハックレン :Podophyllum peltatum
             切れ込んだ掌状の葉の間から白い花を開く。
             花後に赤い実ができることからメイ・アップルとも呼ばれる。
  ヒマラヤハッカクレン:Podophyllum hexandrim
             葉には褐色の模様があり、芽出しと同時に花芽を伸ばし白や桃色の花を上向きに咲かせる。
  モモイロミヤオソウ :Sinopodophyllum emodii
             中国奥地に生え、全体に小形。桃色の花を上向きに付ける。


主写真撮影日:2019-11-04   撮影地:神奈川県相模原市中央区 道保川公園(植栽)
撮影者:MOMO